会場装花を頼むときは
えっと、次は会場のお花も頼まないとね。
えーと、えーと、ランクは真ん中で、それで・・・・・?
あと何を言えばいいの? 必要なものってちゃんと揃ってる??
会場装花は花屋さんに頼みに行かなくてもできる?
会場の花は、ブーケと違って、
プランの上・中・下のランクを選んで希望の色を選択肢の中から選ぶだけでも済んでしまいます。
「どれにしますか?」 と担当者が聞いて、
ランクと、書いてある色の中から選ばせるだけ。
そんな案内をする会場もありますし、実際それだけで決めてしまうカップルもいます。
しかし、この注文では、花屋さん側は、当然ですがあなたがどんな人かも、
どんな結婚式をしたいのかも分かりません。
え?会場が花屋さんに教えてくれるんじゃないのかって?
そんな甘い考えは捨ててください。
中にはそういう連絡をしてくれる所もあるでしょうが、
普通は、単に 「○月○日、鶴の間に13時、一番下のランク、ピンクで1件」
という超事務的な依頼のみが花屋さんに届きます。
当たり前ですが、花屋さんはあなたがどんな衣装を着るかも知りません。
あなたのドレスに似合うような理想の花が届くことはまずありえません。
別に、それでいい。
単に流れ作業の「結婚式」が進めばよくて、モノがあればいい。
という方も中にはいらっしゃいます、作る方としては非常に悲しいですが・・・
でも、
それじゃイヤだ!
と思うのであれば
ちゃんと花屋さんにあなたの希望を話しに行きましょう。
簡単に紙の上だけで済ませるような会場であっても、
あなたが自分から 「内容は花屋さんに直接相談したい」
と言えば、応じてくれます。
必ずあなたから言い出さなくてはなりません。
(向こうから言ってくれる事を期待しない)
じゃあ、花屋さんにどう説明すればいいのか?
それはやっぱり超シンプル。
何が必要なのか、一度頭の中を整理しておきましょう!
こちらの 「会場装花 希望まとめシート」 をプリントして下さい!
プリンターのない方は、同じ内容を手書きでもOKです。
中身を埋めていけばOK!
こちらも、基本的に、このシートを埋めればOKです。
こちらは、単に忘れ物のないように書き留める作業と、予算の整理だと思ってください。
それでは、上の行から順番に説明していきますね。
1.名前 と 挙式日
2.会場
3.開始時間
4.テーマ
5.どんな会場か?
6.何が必要か?
7.花・形・色の希望は?
8.その他必要なものは?
1.名前と挙式日
新郎新婦の名前を旧姓のフルネームで書いて下さい。
(結婚式場では、新郎新婦の旧姓の苗字で 「○○家・△△家」 と名づけてあなたの挙式を扱います)
日付には挙式・披露宴の日付を記入します。
2.会場
会場を記入します。
挙式から2次会まで『○○ホテル』 でやるとしても、すべて『○○ホテル』のみの記入はダメ!!
『○○ホテル』ガーデンチャペル
『○○ホテル』鶴の間
『○○ホテル』5Fレストラン「△△」
のように、花屋さんがピンポイントで「どこか」分かるように書きます。
チャペルの名前や部屋の名前がないと、どのチャペルか、どの部屋か分かりませんので必ず詳しく書きましょう。
逆に、ずっと同じレストランのフロアで人前式→披露宴と進む場合は、
もちろん「同左」でOKです。
3.開始時刻
挙式・披露宴の開始時刻を記入します。
花屋さんは、おおよそこの開始時刻の1時間前に装飾準備が終わるように会場に向かいますので正確に!
4.テーマは?
挙式・披露宴の「テーマ」があればこちらも書きます。
・ひな祭りにやるのでひな祭りそのもの(ピンク・桃・黄色・菜の花など)
・クリスマス (赤・金・白・木の実)
・二人とも南の島が好きなので、トロピカル(トロピカルフラワー・青・黄色・赤)
などなど・・・
特に何もない、という場合は書かなくていいです。
が、「テーマ」はできるだけ決めたほうが「ふたりらしい結婚式」になりますよ。
何もテーマがないと、「フツーの見本どおりのお流れ結婚式」ってことですから・・・
せめて 「色」 だけでも統一すると、見た目がちぐはぐにならずに済みます。
この「色」も、ただ「ピンク」でなく、
ショッキング系、薄いピンク、サーモンピンク、ピンクのグラデーションなど、
全て別々に頼む招待状や花などのアイテムの色が大体揃うように、
色味をある程度絞っておいた方がいいです。
*参考 :「色のはなし(Blumeleben)」
「テーマを決めよう!」ページ
ブライダルブーケも頼む場合はドレス写真を渡しているので問題ありませんが
ブーケは友人に作ってもらって装花のみ依頼する、と言うような場合も、
ドレスや小物の写真も一緒に渡しておくとなお、
花屋さんがイメージを掴みやすくなります。
5.どんな会場か?
写真があれば写真だけでも構いません。
写真がない場合、どんな建物なのか、内装はどうなってるのか、花屋さんに全く伝わりませんので
できる限り写真を用意します。(下見やフェアの際に撮っておく)
なければ会場の案内パンフレットでもOK。
建物のつくりや壁・床の素材、カーテンやテーブルクロスの色など、
わかる限りで記入します。
あなたの挙式の日に写真と違う色のテーブルクロスにする場合は必ずその旨を書いて下さい
6.何が必要ですか?(挙式と披露宴の主な装飾)
挙式側がチャペルや教会の装飾、披露宴側が披露宴会場の装飾になっていますので、必要な項目を記入してください。
それぞれのアイテムが何の事だかわからないときはこちら→
・プランに含まれる「装花」って?
・プラン外の花には何がある?
挙式/献花
祭壇の中央に1つだけのスタイルか、祭壇の両脇に置くスタイルか選んで○をします。
これは、会場によって決まっているので、会場に確認を取ってください。
次に予算を決めます。
これも、会場に一般的な予算(その会場で挙式するカップルの平均額)を聞くといいでしょう。
挙式/ベンチフラワー
教会の椅子(バージンロード両脇)の装飾です。
椅子1つにつきいくらかけるかを決めます。いらない場合は特に記入不要。
挙式後のフラワーシャワーを希望する場合はその旨記入します。
ただし、あらかじめ会場側の許可を取っておくこと!
フラワーシャワーを禁止している会場も多いので注意しましょう!
また、一般に花びらの種類を指定すると金額が上がります。
披露宴/メインテーブル
お仲人さんがいるかいないか、○をつけます(花のサイズが変わります)
予算は、会場にプランがあればプランの金額に合わせてください。
レストランなど、自分で決められる場合はかけられる予算を記入します。
一般的にはレストランでも2万円~必要です。
小さなテーブルであればそれ以下でも可能ですが、
見た目がどうしてもさびしくなりますので2万円は見ておきましょう。
披露宴/ゲストテーブル
まずテーブルのタイプを選んで○をしてください。
混合の場合は、「丸テーブル6+長机1」 のように書きます。
(テーブルが違うと飾る花の形を変えた方が見栄えが良くなるため、分かる限りで書きましょう)
1卓あたりの予算を書き、それがいくつ必要か書きます。
混合の場合はその下段にさらに記入してください。
また、人数分に分けられるようにするかどうかを書きます。
無理やり全員分書くのはやめましょう。
花束で最低一人分\1,000・アレンジなら一人分\1,500くらいは必要です。
×人数分の予算がないと全員分というのは厳しいので
女性ゲストの合計人数をテーブル数で割るなど、現実的な数を記入しましょう。
(これはあくまでも希望ですので、実際には花屋さんと相談して、できる数になります)
1つのアレンジを1人でいいから持って帰れるように作ってほしい場合は、
”持ち帰りに「する」” で ”1卓1人” と記入してください。
7.色・形・花の希望は?
花の色・アレンジメントの形・使ってほしい花の種類など、希望があれば書きます。
挙式の場合
基本的に、挙式会場の装飾は 白(+グリーン) で行います。
ただし、淡い色であればブルーやピンクなどでもいいでしょう。
花の種類は指定しない方が安くできます。
*注意!! チャペルなら何でも問題ありませんが、
「教会」の場合は花の色や種類に決まりがあることがありますので、
必ず挙式会場に確認をしてから花を頼みましょう!!
披露宴の場合
基本的に好みでOK! ですが、花の細かい指定はしない方がきれいに、安くできます。
・アレンジメントの形の希望
形によっては、特殊な花器を新規に用意しなくてはならないことも。
そのような場合は花器のオーダー料金が発生する可能性もあります。
・花の色の希望
花の色の中には、珍しい色のものがあります。
もともと自然界にほとんどない色の場合、品種改良でいくらか出てきたとはいえ、数が少ないため花そのものが高額になります。
その代表的な例は
1.ブルー系(水色~ブルー~濃紺・パープルなど)
2.ブラウン系(アンバー~レンガ色~ダークレッド)
3.アンティーク系(グレイを帯びた色味のもの)
4.グリーン系 (緑色の花のもの)
逆に、よくプランの選択肢に入っていて、安い金額で選べる色は
1.ピンク系
2.レッド系(朱赤)
3.イエロー系
4.オレンジ系
5.白
ただし、これらの色でも色のトーンを「ダーク系」「アンティーク系」など指定すると結局上の高額なカラーということになりますので、あまりに細かい希望は安いプランでは無理です。
どこまで予算で指定できるかは、花屋さんと相談して、色を重視するか、予算を重視するか決めましょう。
・花の種類の希望
○ (写真を見せて)こんな色合いと雰囲気で、バラを入れてください
↑バラの色や種類は指定していないため、その日安くていい花でできる
△ こんな色合いと雰囲気で、ピンク系のバラを入れてください
↑バラの色が指定されるので、この色が高かった場合他の花が減ることがある
× こんな色合いと雰囲気でそのままお願いします(バラが3色くらい入った写真)
↑バラの色と数を3つも指定しているため、もともとの金額が3~5割UP。
さらに当日、指定した花が高くて質が悪い場合、見た目も悪くなる可能性も!
8.そのほか、必要なものは何ですか?
そのほかに、用意したいアイテムに○をつけ、予算と希望を記入します。
それぞれのアイテムが何の事だかわからないときはこちら→
・プランに含まれる「装花」って?
・プラン外の花には何がある?
・ウェルカムボード
1ポイント装飾で\3,000~ 2ポイント\5,000~ 全体装飾\8,000~ くらいから。
街の花屋さんでこのくらいなので、式場提携の花屋さんではもっと値段が高くなります。
普通、花の色や雰囲気は、挙式のブーケやチャペル装飾にあわせるか、披露宴会場の装飾またはブーケのどれかにあわせます。
どれとも全く共通点がないと 「浮く」 ので、どれかとおそろいにしましょう。
また、ウェルカムボードそのものも、ふたりで決めた「テーマ」に沿ったものにすることをおすすめします。
(例:装飾やドレスをスタイリッシュにしたのにウェルカムボードだけぶりぶりのメルヘン系だと浮きます)
・受付
\3~5,000くらいで十分でしょう。
これも、挙式会場・挙式ブーケ・披露宴会場・披露宴ブーケのどれかとお揃いにしましょう。
・両親用贈呈花
一般的には1束\5~10,000くらい×2つ。
お父様用に1輪プレゼントなどしたい場合はその旨を記入します。
花の色や種類は、お母様の好きな花や色にすることが多いですが、
両家分がそれぞれ違う花束ということは通常はありません。
どちらかのお母様の好みに合わせることが多いです。
が、両家の花束が違ってもゲストが気にしない、体面を気にしない、というのであれば、それぞれのお母様の好きな花を贈ったほうがお母さまは喜ぶと思います。
結婚式の「体面」「両家の見た目のバランス」にどこまでこだわるかによって決めましょう。
・子供用花束
1つ\3,000くらいが一般的。
男の子が持つ花は黄色系・女の子が持つ花はピンク系、というオーダーが多いですが好みで構いません。
花を持つお子さんが好きな色にしてあげるのもいいでしょう。
花の指定は特別なことがない限りしない方がいいです。
・ケーキまわり ・キャンドルまわり ・樽酒まわり
詳細は 「プラン外の花」のコーナー をご覧ください。
ケーキの装飾のみ、プランに含まれている場合もありますので会場に確認しておきましょう。
ケーキ装飾がプランに入っていても、ケーキナイフの装飾は含まれないことが多いのでそれも確認を!
本体のみならず、手に持つ小物の装飾を忘れずに!
これはあった方が記念写真の見栄えが断然良くなります!
ドア飾り・思い出コーナー・お手洗いなどその他
これは、本当に好みのオプションです。
螺旋階段の手すりだとか、新婦の座る椅子だとか、細かなところを飾りたい場合に、どこにどんなものを飾りたいか、自分の希望を書いて下さい。
通常はここはなくてもまったく問題ありませんので、ある場合だけでOKです。
全部まとまったら、花屋さんへ!
用意するものが全部整理できたら、予約をして花屋さんへ行きます。
花屋さんへ行く前に、しておくことの最終確認をしましょう!