How To 結婚式

雑誌のウェディングブーケは実際には持てない

雑誌のブーケはあくまでも見本

作れないブーケが見本で出てるのは何故?

雑誌と同じ花を指定しようとすると値段が上がるのは分かったけど・・・
「できない」ってどういうこと?
本に載っているのにできない事なんてあるの?

 

 雑誌の「ウェディングブーケ見本」とは?

ウェディング雑誌やウェディングブーケの本に載っている「見本」というのは、
まず、見本として出していても特定の季節にしか作れないものがあります。
また、とにかく見栄えがいいように高級な花で飾り立てたもの、
新種の珍しい花をたっぷり使ったものが多いんです。

こうした「見本」は、フラワーデザイナーさんが作ることが多く、
実際に店舗にいらしたお客さんに作ってあげられる再現性というものがあまり考えられていません。
あくまでも「見映え」を重視した、「わ〜〜キレイ」と思ってもらうための
「見本用の見本」なんです。

(これに対して、「実際に花屋さんが用意している見本」は
 現実性・再現性があるものが多いです。)

ですので、雑誌の見本というものは、会場の装飾にしろウェディングブーケにしろ、
「観賞用の”見るためのもの”」だと思っておいたほうがいいでしょう。
「これと同じものができますよ」という意味の「見本」ではないんです。

この、再現できない理由をまとめると3つに分けられます。
1.花の季節が合わない
2.出荷されていない花を使っている
3.実際の使用に耐えられない貧弱なものがある

 
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 雑誌のウェディングブーケができない理由1: 季節が合わない

これについては、 「花には咲く季節がある」 のページをお読み下さい。

要するに、季節のズレた花同士を使っていたり、
夏に冬の花をできるような書き方をしてあったりして
実際には、あなたの「ほしい」と思った季節に咲いていないために 「できない」 というパターンです。

使いたい花がある場合は、あらかじめ、きちんと花屋さんに
「この花を結婚式のブーケに使いたいがいつならできるか」
と確認しておけば避けられます。

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 雑誌のブーケができない理由2: 出荷されていない花を使っている

ここからが雑誌の困ったちゃんです。

『出荷されていない花で見本を作っているなんて事があるの!?』

という疑問はごもっとも。
実は、実際には出荷されていない、つまり、生産されていないためにどうやっても作ることができないブーケ。
それは・・・

新種のバラのブーケ!
などの特集を組まれている、 「新種の花」 のブーケです。

オールドローズのブーケ

主にバラ、中でもオールド咲きのバラの特集が多いです。
季節によってチューリップやユリ・ランなどの特集の場合もあります。

 

花の 「新種」 というのは、開発されてから、市場に出荷されるようになるまで3〜5年かかります。

何故そんなにかかるのか?
それは、このようなしくみだからです。

まず、育種して新種の開発に成功した農家さんは、それを発表します。
品種名をつけて、「種苗登録」をします。
勝手に増やして売ったりできないよう、法律で保護してもらうための手続きです。
これにより、正式に販売された株以外には売買してはいけない保護を得られ、
開発したり正式な株を育てた農家さんに、お金が入ることになります。

  *余談ですが、つまるところ家庭で挿し芽などで株を増やした場合に
   それをオークションなどで売る行為は違法行為です。気をつけましょう。
   法の期限は20年なので、期限を過ぎた品種は売買しても構いません。

そして、開発もとの農家さんは、他の農家さんに「育ててもらう苗」をまず育てます。
これを増やすのに1〜2年かかります。

次に、他の農家さんの手に渡った苗が育てられて、切り花として出荷されるわけですが
全国の花市場に出回るくらいの農家さんに広まるまで、2〜3年かかります。

このため、「今年の新種!!」として発表された花が一般的に手に入るようになるまでには3〜5年かかることになります。

そして、ここからも重要!!
その5年の間に、農家さんによって淘汰される場合もあります。
つまり「育てるに値しない」と評価され、育てる農家さんが少ない場合は
何年たっても販売されません。

「新種の花」のブーケは、早くても実現は3〜5年後、
もしかしたら永遠にできない可能性もあります。

つまり、いま雑誌を見ているあなたには、実現は不可能です。

 

これは本当に困ったちゃんで、実際にできないものを堂々と載せることはやめてもらいたいといつも思います。
きちんと、「これら新種の花が市場に出回るのは3〜5年かかるため、実際に挙式で使用できるのは3〜5年後からとなります」
と書くべきでしょう。でないと詐欺に近いです。
毎度毎度、花嫁さんに説明するほうの身にもなってほしいもんです。

 
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 雑誌のブーケができない理由3: 実際の使用に耐えられない

最後に、実際の使用に耐えられないブーケです。

『ええ? 実際には使えないブーケが何で載ってるの??』

ごもっともな疑問です。
ですが、実際にはそういうブーケも平気で雑誌に載ってるんです。

グランメリア・ブーケの例

こういう写真のようなブーケは、
「実際には使えない」ブーケです。
どういうことかというと・・・

花をバラバラにして、花びら1枚1枚を貼り付けたり、花びらを集めてワイヤーで束ねたりしたブーケなんです。
 
花びらの工作みたいなものです。

他にも、花びらを1枚1枚貼り付けたりするブーケもよく載っています。

 

ここで問題。
実際の結婚式って何時間かかると思います?

披露宴で使うなら披露宴そのものが2〜3時間
着付けに間に合うように、着付け室に届くのが+1時間前
花屋さんが遠い場合、挙式ブーケと一緒に届くのでそうするとさらに+2時間 花屋さんでも余裕を持って作るから、さらにお店で1〜2時間保管

現実には、4〜7時間は持たないといけないことになります。

こうした「花びらだけ」のブーケは・・・・
途中でくったくたになってしまいます。
しなびたブーケなんて、見る影もありません。
悲しいばかりです。

作ることはできますが、実際には使うべきではありません。
どうしても、と言う場合は、挙式の時だけ、または写真撮影の間だけ、というような場合なら大丈夫でしょう。

提携の花屋さんやデザイナーが式直前まで管理してくれ、式の間も欠かさず手入れをしてくれるような高級会場であれば、 花によっては可能な場合もあります。

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 じゃあ、ウェディングブーケの本って何の役に立つの?

ずばり、本で参考になるのは 「色味」「イメージ」 と 「ブーケの形・サイズ」 です!

花って、普段はあまり眼にしないものですから、
「どうしますか?」と聞かれても具体的に花の名前を挙げて、
こういう風に作ってほしい〜というような説明はなかなかできません。

そこで、花の色や雰囲気、好みの形などを選ぶのに使います。
同じ「ピンク」でも千差万別なことが、ブーケの本を見ると分かるでしょう。

こうした見本写真を持って、「こんなイメージで、花はおまかせ」 と頼むのが賢い方法です。
使う花の種類にさえこだわらなければ、十分、予算で似たブーケを作ることができます。
花にこだわると、季節的なことはもちろん、その花を必ず仕入れるだけでもかなり値段が上がりますし、
花自体がもともと、とても高価なものもあります。
(ユーチャリス・ジャスミン・カトレア・オールドローズなど・・・1輪2,000円以上するものも)

ブーケの本の写真は、 「色」 「形」 「雰囲気」 を選ぶのに使いましょう!

花の種類の希望は、いまの季節にちょうどあって、値段も高くない場合のみ、
「できれば、もしあれば、使ってほしい」
という程度にとどめた方が、理想のブーケに仕上がる可能性が高いです。

 

おさらい!
ブーケを頼みに行く時は、本で選んだ、この 「色」 「形」 「雰囲気」 の希望の写真を必ず持って行きましょう!!

言葉で 「ピンクで丸くて可愛いの」 と言ったとして、
それであなたの頭の中と同じ色・形・花・雰囲気を、花屋さんが思い描くでしょうか?

おそらく、「言葉で伝えた」 だけでは、
あなたのイメージとは程遠いブーケ出来上がってきます。

人の感性は十人十色です。
言葉で浮かぶイメージというのは10人が10人違います。
その点、写真で見せれば、誰が見ても同じです。

 

「色」 「形」 「雰囲気」 の希望ごとのあなたの理想に近いものを 別々にピックアップしていくのがいいでしょう。
もちろん、3点すべてを叶える理想のブーケが載っていればその写真だけでもOK.
繰り返すようですが、花の種類だけはあまりこだわらないことをおすすめします。

 

*おすすめ! は、やっぱり 「花時間」の本。
 花時間特別編集 ウェディングブーケ&花飾り
 という本が毎年秋に出ます。
 Amazonとか楽天とかには置いてないです。
 また、〜冬くらいの間でないと巷の花屋さんにもなくなります。
 確か11月頃の発行だったと思うので、
 ほしい方は本屋さんを地道にチェックしてみて!

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